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2013年12月

NOTE:いつもの大晦日

2013年も、今日でおしまい。

この1年のことを振り返ろうと思っても、とてもまとめられそうにありません。それぞれに印象的な断片が無数にちらばっている感じ。個人的にはこの秋に独立したことがいちばんの変化でしたが、そこへつながり、そこからつながる、たくさんのちいさなできごとのほうが記憶に残っています。ひとりになったことで、ちっぽけな自分にあきれたり、ひととひととのつながりにほっとしたり、時間の使い方がうまくつかめずに焦ったり、思わぬ展開にこころが弾んだり。とにかく、目まぐるしく日々が過ぎていきました。

そんな中、こうして家族と一緒に静かに年を越すことだけはここ10年間ほどそのまんま。ちょっぴりふわふわしている自分を落ち着けて、新しい年を迎えたいと思います。みなさま、来年もどうぞよろしくお願いします。

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AYA NAGAOKA
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NOTE:ありのままの畑、どんぐりの山

ここのところ、食べもののこと、自然のこと、気になってます。

2年半ほど前、家族がベジタリアンになってからは随分と意識するようになったのですが、それでもまだまだ知らないことばかり。最近になって、自然農をしながら暮らすご夫婦に出会ったり、日本の海の環境の変化を肌で感じているという水中フォトグラファーさんのお話を聞いたり、災害に強い山をつくるためにどんぐりの苗木を育てる活動をされている方々と知り合ったりと、刺激を受ける機会がつづいています。

家族と一緒にしばらくベジタリアンごっこ(ゆるゆるのやつですけど)をしていたとき、どんな食べものを選んで、どんなふうに食べるかで、こんなにも自分のからだが変わるのかというのを感じて驚いたものです。ここ数日のできごとが、そのときの実感を思い出させてくれました。わたしには誰かに影響を及ぼすようなことはできそうにありませんが、せめて自分自身はきちんと目の覚めた消費者でありたいと思います。ありのままの畑、きよらかな海、どんぐりの山……そんな当たり前の景色がずっとつづくようにと願ってやみません。

とはいえ、年末年始はそんなささやかな決意を挫く誘惑がいっぱい(!)。完璧主義になるのはむずかしいですが、いちばん大事なのは長続きすること。ほどほどに、できることからやっていきます。

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AYA NAGAOKA

NOTE:機窓から

ちいさい飛行機に乗りました。

風にゆらゆら揺れながら飛んでゆく、かわいいサイズの飛行機。高度が低いせいか、よく乗る飛行機とはルートが違うからなのか、「こんな角度から見たことなーい」という富士山が見えました。目が離せなくて、ずっとずっと見てました。

山と海。雪と緑。ひとと街。日本て、美しいですね。

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AYA NAGAOKA

NOTE:ザッハトルテの思い出

今日はクリスマスイヴ。

今年のクリスマスケーキは、ひさびさに「ザッハトルテ」にしました。20代の頃、オーストリア・ウィーンを旅したときにDemelで食べたのが最初。その年、ウィーンの街はとても寒く、歩いているだけでひりひりと顔が痛いくらいでした。寒さに耐えきれずにカフェに入ってばかり。それでも、旧市街は華やかで、シェーンブルン宮殿は美しく、シュニッツェルはジューシーで、いま思い出せるのは夢々しい残像ばかり。「ザッハトルテ」の濃厚なチョコレートを味わうと、そんなこんながふわりとよみがえります。

明日はホワイトクリスマスとはならなさそうですが、東京では気持ちのいいお天気になりそう。わたしは、関西へ弾丸出張です。日付が変わるまであと20分。ちょっぴり早いですが、メリークリスマス!

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NOTE:あまくてしょっぱいパンケーキ

制作のための「おこもり」の息抜きに、ひさびさに友達とランチ。

こもりっぱなしの状態がついつい日常化してしまいがちなわたしですが、こうして外に引っ張りだしてくれる友達がいるのは本当にありがたいです。3連休で街にはひとがあふれているのだとばかり思っていましたが、意外と静かなんですね。人気のパンケーキ屋さんにも並ばずに入れました。アボカドとサーモンのパンケーキには、バジルソースとメープルシロップがついていて、もういろいろごちゃまぜハーモニー。こういうあまくてしょっぱいの、大好き。

ひさびさの外出になんだかこころが晴々して、いつもは電車に乗る帰り道を30分かけて歩いちゃいました。帰ってきてからも、そうじしたり、冷蔵庫の中を整理したり、コーヒー淹れたり。余韻(?)でしばらく動きまわっていました。そして、いまひと息ついているというわけ。このまま今日が終わってはもったいないので、制作、はじめます。

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NOTE:よき道具

ここ数日、ずっとこもって作品づくりをしています。

締め切りまではもう少し時間があるのですが、なんだか気が急いています。すいすい進むときもあれば、こんなはずじゃなかったのに……なときもあり。ちらりとでもゴールが見えてくれば、ひと息つけるのでしょうけど。

こんなときに気持ちを落ち着けてくれるのは、おいしいコーヒーと、洗濯干しと、よき道具です。例えば、はさみ。最初は学童用みたいなのを使っていたものですが、気づけば自分にとってのお気に入りがそろってきました。

いちばん左は携帯用。とっても軽いです。その隣、フィンランドのFISKARSのものは万能ばさみとしていつも手の届くところに置いてます。さらに隣はプラモデル用品で知られるTAMIYAのデカールばさみ。転写シートをカットするためのものなので、小まわり抜群。これを手に入れてから、細かいフォルムを切り抜くときのストレスが激減しました。ゴールドの持ち手はインド製。アンティークっぽくてかわいいから、気分を上げたいときに。いちばん右は布用の裁ちばさみ。フランス・リヨンの蚤の市で見つけた1本です。おばあちゃんの時代のものだと思われますが、まだまだ現役。

道具としてすぐれているのと同じくらい、モノとして愛せるってことが大事。質感や重さが次第に手に馴染み、愛着が湧いてきます。ちゃんとお手入れしながら、長く使いたいです。そうこうしているうちに、もうこんな時間。そろそろ制作に戻ります。

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NOTE:ゆめプロジェクト

岩手・陸前高田市のゆめプロジェクトに申し込みました。

大掃除をしていて、読み終わった本をどうしようかということになり。FACE BOOKで何人かの方がこのプロジェクトを紹介されていて、その存在を知りました。陸前高田市とバリューブックスさんという古書店の取り組みで、こちらに古書を送ると、その買い取り金額相当が陸前高田市の図書館づくりに使われるというものです。

年末に本棚の整理をされるという方、ゆめプロジェクトのサイトをのぞいてみては?

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▼ ゆめプロジェクトの詳細はこちら
http://books-rikuzen.jp

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NOTE:つくるために、部屋づくり

まだ12月の上旬ですが、大掃除しています。

ラベルやカードやチケット類、本や雑誌や包装紙、それからリボンにレースにブッククロス……とにかくありとあらゆる素材が氾濫している部屋を、徹底的にガサ入れです。ただでさえはち切れそうだったところに、フランスから持ち帰ったものがどどーんと加わって、収拾がつかなくて泣けてくるほど。くー。

もともと整理整頓はきらいじゃないですし、断捨離して身軽に暮らすほうが好きなのですが、ものづくりの素材についてだけはあんまり厳しくなれないんですよね。コラージュをしていると、ちいさな紙の切れ端もいつか役立つし。製本をしていると、もう使わないと思っていた布が意外と映えることもあるし。というわけで、常に気をつけていないと、すぐこういう状態になりがちなのです。

早くすっきりして次のものづくりに取りかかりたいのですが、「徹底的に」と思うと作業がちっとも進みません。ここ数日は、部屋の中がいっぺんひっくり返したみたいな有様。しかも、「あ、こんなパーツがあったんだ」とか「あ、これでノートつくったらかわいいな」とか、すっかり忘れていた素材との再会に、つくりたいものは増える一方。このアンバランスがちょっとつらい。

とはいえ、やるしかないわけで。誰かがいっていた「部屋をきれいにすると、いいことがある」を信じて、今日もはじめます。

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WORKSHOP:ワークショップ@浦和のリポート

ワークショップのリポートです。

12月8日の日曜日、埼玉・浦和のクラフトカフェさんにて、フォトスクラップのワークショップをさせていただきました。

まず最初は素材選び。それぞれの写真に合わせて模様入りの紙やステッカーをセレクトします。それからベースを貼って、写真を貼って、思い思いにデコレーション。ステッカーやスタンプでのデコレーションに加え、マスキングテープを使ってリボンやフラッグをつくりました。

クリスマスリースの写真を赤と緑でいろどった季節感たっぷりの作品や、家族のおでかけ写真をにぎやかに飾った作品などが完成。97歳のおばあちゃまのお誕生日の写真をスクラップしてプレゼントするという方や、姪っ子ちゃんにプレゼントするという方など、贈りものとしてつくられた作品もいくつか。ワークショップにも、コラージュや製本、ロゼットづくりなどさまざまありますが、フォトスクラップのワークショップはこうして写真を通してみなさんの暮らしや家族にちょっぴりふれさせていただく感じがあり、終わったあとにあったかい気持ちになります。

最後は、クラフトカフェさんのおいしいコーヒーでほっとひと息。これがいつも楽しみで……。そんなクラフトカフェさんでは、11月22日よりスクラップ&コラージュ作品の展示 "Le temps des collages ーコラージュの時間ー" を行っています。ワークショップは1日限りですが、展示のほうは年末までつづきます。浦和方面におでかけの際は、のぞいてみてくださいね。

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▼ クラフトカフェさんはこちら
http://craftcafe.0696.jp

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NOTE:ロシアの空の色

いつか行ってみたい国のひとつ、ロシア。

だから、先日クラフトカフェさんで古本選堂の店主さんがロシアのポストカードを広げていたとき、すいーっと吸い寄せられてしまいました。これから棚に並べるというところを、1枚ゆずっていただきました。

陽気に微笑むウサギの背景。その空の色の、なんと不思議な。ノルシュテインのアニメやバスネツォーフの絵本しかり、ロシアの物語はどこか不気味で怖くって、それだけにぐっとこころをつかまれます。思えば、こどもの頃にみた夢でいまでも覚えているのは、やっぱりちょっとおどろおどろしいものばかり。永遠にループする草むらの中の1本道とか、母親や妹そっくりの人形が歩いている巨大な迷路とか。未知の世界に直面したときに感じた畏怖は、忘れられないです。

そんなわけで、このカード、ロシアの切手とともに保管です。いつかロシアを訪れる、その日に思いを馳せながら。

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NEWS:写真展 “Collage sur Paris” のリポート

写真展 "Collage sur Paris ーパリの街をコラージュしたらー" の最終日です。

10月末にフランスの旅から戻り、11月15日からはじまったこの写真展。初日までの2週間は、いま思い出そうとしてもあんまり記憶がなく……そのくらい怒涛の日々だったみたい。とはいえ、ポパイカメラさんのテストプリントがあがったときに「♪」とうれしい驚きがあったのと、部屋にこもってそのプリントにコラージュしているときに「♪♪」と夢中になったことと、搬入を終えたあとに食べた深夜の中華料理が「♪♪♪」と沁みたことは覚えています。

忙しくても、大変でも、仕事をしていて「♪」が自分のまわりにひらひら舞うような瞬間があるって、本当にしあわせなこと。はじめての写真展は、終わってみれば「もっとこうしたかったな」「あれもやっておくべきだったな」と思うことも多々あるけれど、やっぱりやってよかったです。このような機会をくれたポパイカメラさんに、あらためて感謝しています。

写真展は終わってしまいましたが、販売イベント "Bonjour Paris Marche ーボンジュール・パリ・マルシェー" のほうは好評につき継続中。東京・自由が丘にお越しの際は、ポパイカメラ2号店さんをのぞいてみてくださいね。

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▼ ポパイカメラさんはこちら
http://www.popeye.jp

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