フォトコラージュブック、つくりました。
昨年11〜12月に、東京・自由が丘のポパイカメラ2号店さんでさせていただいた写真展 "Collage sur Paris ーパリの街をコラージュしたらー" を再現した1冊です。写真展同様、パリ、リヨン、プロヴァンスの3つの場所別に構成し、展示のときにパネルにほどこしたコラージュを、できるだけイメージそのままにリメイクしました。本物の写真展はもう二度と見られないものですが、こんな余韻があってもいいかな、と。ぜんぶで30ページ。その一部をお見せします。

これは「パリ」の最初のページ。展示ではヴィンテージの額縁に入れていたエッフェル塔の写真です。リボンと蝶々のクロモスでおめかし。

パリに行くたび必ず立ち寄るヴァンヴとクリニャンクールの蚤の市。真っ赤なレースは、現地でひとめぼれしたヴィンテージ。手編みだそうです。何メートル買おうか迷ったあげく、「巻き、ぜんぶ買います!」となったもの。

こちらは「リヨン」。地元のひとでにぎわうレストランのシャンデリア。アンバーカラーのラインストーンで、店内を満たしていたハチミツ色の光を表現したつもり。

リヨンの中心地、アンティーク通りにあったブロカントの写真には、ヴィンテージレースをくしゅくしゅと重ねづけ。以前はアイロンをかけてぴたりと貼っていましたが、最近はこういう無造作な感じが好きです。

こちらは「プロヴァンス」より。朝市で撮った野菜や果物はそのままでも存在感抜群なので、シンプルに古切手を貼るだけに。いちごやきのこの切手を選びました。

アヴィニョンから電車で30分ほどのリル・シュル・ラ・ソルグは、週に一度のアンティーク市で知られる街。川沿いの露店で古い人形に出会いました。ひなたぼっこしているような、物思いにふけっているような……。ちょっぴりさみしそうだったので、お洋服には飾りを、手もとにはちいさなブーケを添えてみました。
ベースには、リング綴じの既製品を使いました。思うままにデコレーションして、最後のページまでたどり着く頃にはパンパンに。このふくらんだ感じが、また愛しいです。しまうときは、くるくるとヴィンテージレースを巻きつけておくことにします。
Item: Photo Collage Book
Size: H215×W255mm
AYA NAGAOKA