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2015年08月

WORKSHOP:ワークショップ@千駄木のお知らせ

ワークショップのお知らせです。

9月16日の水曜日、東京・千駄木のCaplevilleさんにて、ノートづくりのワークショップをさせていただきます。Caplevilleさんは、一軒家のブックカフェ&写真館。おいしいお茶やスイーツをいただきながらアートブックを楽しめます。

今回は、手製本で中綴じノートをつくります。3つ穴を糸で綴じて、B6サイズのノートを製本。本文に色紙や英字新聞、トレーシングペーパーをミックスするなど、手製本ならではのアレンジも。製本したら、表紙をコラージュ。古切手やラベル、質感さまざまなペーパーで自由にいろどって。最後にゴムをつけて仕上げます。

手製本とコラージュでつくる1点もののノートは、旅ノートやスケッチブック、スクラップブックや日記帳に。今回の綴じ方は、製本がはじめての方も手軽にできる基本形です。ぜひ、この機会にトライしてみてくださいね。

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WORKSHOP 「手製本&コラージュでノートづくり」
Date:2015年9月16日 14:30〜17:00
Price:¥2.500(ドリンク・材料費込み)
Place:Capleville
Address:東京都文京区千駄木3−42−7
*お申し込みはCaplevilleさんまで直接お電話(03-5834-8500)にて、
 もしくはメール(capelville@gmail.com)をお送りください。

▼ Caplevilleさんはこちら
http://capleville.com

AYA NAGAOKA
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EDITORIAL:『EDiT 2016 ミニブック』

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8月、『EDiT 2016 ミニブック』がリリースとなりました。手帳ブランド、EDiTの2016年版を紹介する1冊。エディターとしてお仕事させていただきました。

表紙のラインナップや本文のフォーマットについての情報はもちろん、ユーザーさんのリアルな使用例も。スケジュール管理のためだけでなく、仕事の相棒だったり、アイデアの貯蔵庫だったり、のびのび表現できる自由帳だったり。手帳とのつきあい方はひとそれぞれ。わたし自身、デジタルな手帳にはどうしても馴染めず、紙の手帳を愛用しているひとり。自分の手でペンを握ってページを埋めていくことで、時間を刻みながら暮らしているんだなということが実感できる気がします。

手帳ユーザーにとって、新しい手帳を選ぶことは「その1年をどんなふうに過ごすか」につながっていると思います。ミニブックを見てくださった方が、よい手帳と出会えますように。あ、最後にもうひとつ。このミニブックに登場するユーザー「くつした編みが大好きな編集者」は、わたしです(笑)。

Title: EDiT 2016 Mini Book
Publisher: MARK'S Inc.
Pub Date: Aug. 2015

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NOTE:百日紅の咲くころ

週末、里帰りしています。

東京に比べると朝晩は涼しくて、犬の散歩が楽しいです。見上げると、あちこちで百日紅が満開。かわいらしい花を咲かせています。家々の軒先には赤紫の朝顔も。田んぼ道に入ると、さきごろまでは若草色をしていた稲が淡い黄に色づきはじめて。温泉町にほど近い湖では、鏡蓋(ががぶた)という青々とした水草が群生していました。

青い空と白い雲、濃緑の山々が夏を感じさせるのだと思っていたけれど、よくよく見れば町のいたるところにささやかな夏色がちりばめられているのでした。季節は、大きな刷毛でひといきに塗りかえるようにやってくるのではなく、細筆でちいさく色を重ねていく点描のように、少しずつ景色を染めていくものなのだなと感じています。

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AYA NAGAOKA

EDITORIAL:『ゆる妖怪カタログ』

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8月10日、『ゆる妖怪カタログ』が発売となりました。コワモテなのに隙だらけ、さして害がない、めちゃくちゃちいさい……そんなゆるゆるの妖怪たちを集めた1冊。ライターとしてお仕事させていただきました。

原稿を書きすすめるうち、わたしも妖怪が大好きになりました。なんだかよくわかんないこと、わかんないから怖いこと、わかんないけど気になること。この世界の謎を「妖怪の仕業だな」と考えるのって、なんかいい。すべてを科学や論理でつきつめなくても、不思議は不思議のままでいいじゃない。そんな気持ちになりました。

怖いような、哀しいような、でもやっぱり笑えるような、ある意味人間よりも人間っぽい妖怪たち。この本を読んだら、きっと好きになると思います。

Title: YURU YOUKAI CATALOG
Publisher: KAWADE SHOBO SHINSHA
Pub Date: Aug. 2015

▼ amazonの掲載ページはこちら
http://www.amazon.co.jp

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NOTE:焼きたてこがね色

青森のスイーツといえば、アップルパイでしょうか。

とある喫茶店でひと休みしていたときのこと。汗をふきふき入ってきたお兄さん、テーブルにつくなり「アップルパイとコーヒー。あ、アイスで」。しばらくすると、眼鏡がお似合いのお姉さんがカウンター席に。メニューも見ずに「アップルパイとコーヒーください」。メニューにはほかにもいろいろあるし、暑い夏にはあまり向いていないような気もするのだけれど、アップルパイが大人気です。

喫茶店でも、カフェでも、ラウンジでも。やっぱり青森ではアップルパイが食べたくなるみたい。わたしもそのひとりで、いろんなお店でいただきました。くるみやナッツが入ったもの、ミルフィーユになったもの、生のりんごを使ったもの。どれもこれも、パティシエさんのアイデア満載。写真は、青森市内の商店街にある喫茶店にて。こがね色のパイ生地が香ばしい、トラディショナルな味わいでした。

そういえば、ドライブの途中、そこかしこでりんご畑を見かけました。農家さんの出店では、今年実をつけた早生りんごも。下半分はまだ青くて、上半分がふんわり赤く色づいた、とてもかわいらしいりんごです。

こうして青森の思い出ばかりつづっているわたしですが、2度目の青森もあっという間に旅程を終え、すでに東京に戻ってきています。あの涼やかな夕風を懐かしく振り返りながら、暑い夜をもてあましています。

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NOTE:お魚くわえたどら猫

青森・鯵ヶ沢で見かけた、お魚くわえたどら猫のこと。

かの有名な「お魚くわえたどら猫」ですが、まだ見たことのないひとがほとんどなのでは。さきほどこのブログに書いたとおり、そんな幻のどら猫がまさに目の前を行きすぎたのです。決定的証拠写真、あり。腰から後ろ足にかけて、盗みをやらかしたばかりの興奮と緊張が見てとれますね。このあと、ちいさな船やら網やらパレットやらがごちゃ混ぜに置かれた一角に姿を消しました。安全な物陰で戦利品を堪能するのだろうなぁ。こどものころから得意だった猫のなきまねをしてみましたが、反応なし。

ちなみに「どら猫」とは、そういう種類の猫がいるわけではなく、盗みをはたらく悪い猫のことだそう。ふてぶてしいといえばふてぶてしいですが、やっぱり憎めない。こんなどら猫のいる町は、きっといい町なのでしょうね。

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NOTE:まだらの樹林

白神山地へ行ってきました。

ずっと行ってみたかった場所のひとつ。とはいえ、青森市内から日帰りのドライブです。核心部の原生林ではなく、同じ山系に位置する黒森地区のトレッキングコースをまわってきました。ミニ白神山地、とも呼ばれる場所だとか。それにしても、白神山地内に「黒森」という地名があるのは、なんだかおもしろいですね。

樹齢数百年にもおよぶブナやミズナラは、てっぺんが遥か高く、腰を反らさないと見えないほど。まだらに木漏れ日が射しこむ森のなかは、まるで内側から発光しているみたいでした。木々や草花のみならず、あらゆる生きものたちの気配がそこかしこに見られます。小動物が掘ったであろう穴ぼこ、足もとでぴょんと跳ねるかえる、小道をささっと横切るとかげ、にょきにょきと生えるきのこ、それから、わたしたちにまとわりついてくる虫たちも。みんないのちを全開にしていました。

トレッキングのあとは、鯵ヶ沢という海沿いの町へ移動。ちいさな漁港を臨む食堂で昼食をとりました。マグロのかま焼きにヒラメの漬け丼、シンプルでダイナミックな漁師めしを堪能。食後、漁港から海を眺めてぼんやりしていたら、お魚くわえたどら猫が目の前を横切っていきました。

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NOTE:りんご色の街

青森の南西部、弘前へ行ってきました。

弘前は、りんごの生産量が日本でいちばん多いそうで「りんご色の街」がキャッチフレーズ。レトロな洋館が点在する、とても素敵な街でした。最初に入ったのは、藤田記念庭園の入り口に佇む赤い屋根の洋館。ここ、大正浪漫喫茶室という名のカフェになっているのです。庭園に面したテラスには、萌葱色の木枠が愛らしい大きな窓。タイル張りの床にまあるいテーブルが並び、ここに座ってお茶や軽食をいただけます。

喫茶室でのブランチののち、商店街を抜け、脇道を歩き、たまたま見つけた雑貨屋さんに入り、そこで教えてもらったパン屋さんへ赴き、古本屋さんをひやかし、弘前いち古いというビル内にあるノスタルジックな喫茶店でひと休みして、さらにいくつかの洋館をめぐり。ふと気づけば、もうくたくた。街を循環する100円バスがあると知ったのは、ひとまわりしたあとで……。いくら青森が涼しいからといって、日中にこれだけ歩くのはちょっと無謀だったようです。

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NEWS:永岡大輔展示、開催中

永岡大輔の展示、ただいま開催中です。

先月7月25日より、青森・国際芸術センターにて、美術家・永岡大輔が参加する展示「passage 永遠の一日」が行われています。ブラジル、イスラエル、日本。この展示のために各国から集った4組のアーティストが、アーティスト・イン・レヂデンスとして青森に滞在してつくりあげた作品たち。いま、ここでしか見られない作品と作品との共鳴。ぜひ、肌で感じてください。

かくいうわたしも、1ヶ月半ぶりに青森へきています。今日は、時間をかけて展示空間に浸りました。弓のように湾曲するホールを奥へ奥へと進むうち、過去か未来か、そのどちらでもない時間の狭間か、時空のポケットがそこここに口を開けていて、そこにストンと落ちてしまいそうな、不思議に揺らいだ世界が広がっていました。

ここ青森は、日中はまぶしい日射しが降りそそぐものの、夕方になると涼しい風が吹き抜け、とても過ごしやすいです。緑に囲まれた国際芸術センターの宿泊棟は、夜ともなると虫たちの声が聴こえるのみ。漆黒の闇で楽しむ線香花火は格別です。こどものころ、夏ってこんな感じだったな……と思えるような夏が、ここにあります。

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▼ 国際芸術センター青森はこちら
http://www.acac-aomori.jp/air/2015-3-2/

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HAND-KNIT SOCKS:しましまくつした、できました

32足目のくつした、できました。

前作につづき、リネンの糸のしましまです。ヒツジの毛のように伸縮してくれないというのがわかり、ややゆったりめに編みました。ブラックとエクリュで、ラガーシャツのような太めのしましま。この夏、たくさん普段使いしようと思います。

そういえば、リネンのニットは洗濯したらちんちくりんに縮んでしまうのでは……というのは、杞憂に終わりました。一定の温度で手洗いしたら、ぜんぜん平気。むしろ、手で洗うことで天然素材の芯というか、強さを感じました。

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