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2016年04月

NOTE:赤坂散歩

ふと思い立ち、赤坂へ。

普段はほとんど立ち寄ることのないエリアですが、15年ほど前、しばらくここに通っていたことがありました。ひさしぶりに行く機会があり、ついでにひとめぐり。給料日あとにランチを食べた洋食屋さん、たまの贅沢に買って帰った老舗の和菓子屋さんなどひやかしながら、ぶらぶらと。で、通勤していたちいさなビルを探してみると、わからない……。もうなくなってしまったのかもしれませんが、とにかく場所すら見つけられない。街の変化のスピードに驚くよりもむしろ、自分の記憶のあやふやさに愕然。そんな妙齢女子の傷心を、日枝神社の藤の花が慰めてくれました。

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AYA NAGAOKA
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EDITORIAL:『美篶堂とつくる はじめての手製本』

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4月12日、『美篶堂とつくる はじめての手製本』が発売となりました。タイトルのとおり、はじめての方にやさしい手製本のハウツーブックです。

こちら、2009年に発刊された『はじめての手製本』をベースにしたもの。表紙も新たに、生まれ変わりました。巻頭には美篶堂さんの取り組み「本づくり学校」が加わったり、詩人・白井明大さんによる第2章「美篶堂ものがたり」のつづきが読めたり。また、美篶堂さんのオリジナルアイテム「みすずノート」ができるまでの職人仕事も収録。さらに読み応えのある1冊になりました。

原書の『はじめての手製本』は、かれこれ7年ほど前からずっと、わたしの本棚のいちばん取りだしやすいところにあります。製本をしていて迷ったとき、どんな本をつくろうかなと思いをめぐらせるとき、何度も手にとり、ページをめくり、すっかりくたくたです。そんな本のリニューアルに携わることができたこと、本当にうれしく思います。新しくなった『美篶堂とつくる はじめての手製本』も、これから10年、20年と、末長く愛されますように。

Title: Misuzudo to Tsukuru Hajimete no Teseihon
Publisher: KAWADE SHOBO SHINSHA
Pub Date: Apr. 2016

▼ amazonの掲載ページはこちら
http://www.amazon.co.jp

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NOTE:菜の花畑にて

桜の花がすっかり散ったころ、ようやくお花見に行けることになりました。

4月はじめ、お花見を予定していた日に激しい雨が降り、それからずっと予定が立たず……。あっという間に満開の時期が過ぎ、緑が芽吹いて葉桜となり、とうとうすっかり散ってしまいました。それでもやっぱり春の行事をやっておきたくて、「桜がないなら、菜の花だっていいじゃない」と、菜の花畑でお花見をしてきました。

飲みものやらお惣菜をバッグにつめて、おやつを買って、てくてく歩いて河原まで。この時期の河原がこんなにかわいらしい黄色に染まっているなんて知りませんでした。風が吹くたびふるふると揺れる菜の花を眺めていると、ふとまぶたが重くなり、ごろんと寝転んでしばらく昼寝しました。「いつか死ぬとき、この日のことを思い出すかもなぁ」なんて思ったくらい、しあわせな時間でした。

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WORKSHOP:ワークショップ@清澄白河のリポート

ワークショップのリポートです。

4月16日の土曜日、旅のガイドブック「ことりっぷ」さん主催、旅のしおりづくりのワークショップをさせていただきました。東京・清澄白河のiki ESPRESSOさんは、今年のはじめにオープンしたカフェ。おいしいコーヒーとお菓子をほおばりながら、手を動かし、旅への思いをふくらませる……とても贅沢な時間となりました。

いつものワークショップと違うのは、ひとりひとりが具体的な「旅の予定」をもっていらっしゃること。パリ、香港、台湾、伊豆、京都、沖縄などなど。それぞれ目的地の「ことりっぷ」を広げながら、旅への期待をしおりにこめていきます。

ミニブックを糸綴じして、スタンプでページをつくり、色鉛筆やマスキングテープで地図を描き……たっぷりのことをぎゅっとつめこんだ欲ばりな2時間。でも、みなさん素晴らしい創造力と集中力を発揮して、午前・午後の部ともに、素敵な旅のしおりがたくさんできあがりました。

間近に迫った旅に思いを馳せる……旅好きのわたしとしては、これ以上に楽しい時間は思いつきません。そう考えると、今回のようなワークショップをする機会にめぐまれたこと、あらためてうれしく思います。そして、わくわくがあふれんばかりのみなさんのしおりを目の当たりにして、旅欲がどうようもなく刺激されています!

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WORKSHOP:ワークショップ@千駄木のリポート

ワークショップのリポートです。

4月13日の水曜日、東京・千駄木のCaplevilleさんにて、和綴じのノートブックをつくるワークショップをさせていただきました。和綴じという日本らしいプログラムだったこともあり、フランスの方の参加も! 日本語と英語とフランス語が行き交う、Caplevilleさんらしいひとときとなりました。

手製本のワークショップの場合、それぞれが自由につくるコラージュなどと違って、みんなで同じ作業をすることになります。それでもやっぱり、表紙や糸の選び方で差がつくのはもちろん、ふんわりしたもの、ピシッとしたもの、なんだか愛嬌のあるもの……ひとりひとりのもち味が自然と作品に表れます。これこそ手づくりの醍醐味だなぁと、あらためて感じました。

ちなみに、今回のワークショップを経て、Caplevilleさんの1Fカフェのメニューブックが和綴じになるそうですよ。すでに準備されているという、柿渋染めの素敵な紙を見せていただきました。できあがりが楽しみですね。

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WORKSHOP:ワークショップ@清澄白河のお知らせ・続報

ワークショップのお知らせ、続報です。

4月16日の土曜日に開催予定、旅のガイドブック「ことりっぷ」さん主催の、旅のしおりづくりのワークショップ。おかげさまで、たくさんのご応募をいただきました。ありがとうございます! 応募期間は終了となってしまいましたが、ゴールデンウィークに向けての旅気分を盛り上げるべく(?)、つくりたての作例を紹介します。

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表紙は、旅先からのポストカード、のイメージです。ワークショップでは、GAファイルを中心に、数種類の紙からお選びいただけるようにと思っています。ヨーロッパの古切手やスタンプで、自由にコラージュしてくださいね。

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表紙と本文は、左上に穴をあけ、割りピンで綴じます。書き込むときに外したり、ページを増やしたり、フレキシブルに編集OK。

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旅程を書き込むのは、このちいさなスケジュールブック。しおりの中にちいさな本をとじこめるという「ブック・イン・ブック」のスタイルにしてみました。台紙に糸で縫いつけながら、手縫いで綴じていきます。

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ラベルのスタンプをポンポン押して、「旅で叶えたいこと」をつづるウィッシュリストのページをつくります。同じようにして、おみやげリストのページなども。

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ここからは、旅を「記録」するパート。「トレーシングペーパー + ざっくりマップ + ノートページ」で1セット。ワークショップでは、マップづくりのコツを練習します。旅の前につくるのは、ざっくりマップの部分だけ。旅先で、トレーシングペーパーをマップに重ね、実際に辿ったルートや各スポットの感想を書き込みましょう。ノートページは、ひとこと日記や支出メモなどに使います。

ワークショップの前に、すべてお見せしてしまいました! でも、直接お会いできるワークショップでしかお伝えできないちいさなコツがいっぱいなのです。みなさんとの手仕事の時間、楽しみにしています。

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WORKSHOP:ワークショップ@清澄白河のお知らせ

ワークショップのお知らせです。

4月16日の土曜日、旅のガイドブック「ことりっぷ」さん主催で、旅のしおりづくりのワークショップをさせていただきます。東京・清澄白河のカフェ、iki ESPRESSOにて。目的地に合わせた「ことりっぷ」1冊、iki ESPRESSOさんのドリンクと焼き菓子、そして材料費も込み、さらにおみやげつき! 盛りだくさん企画です。

今回つくるのは、ポストカードサイズの旅のしおり。スタンプやマスキングテープなどを使いながら、行程表、ウィッシュリスト、エリアマップなどのページをつくります。最後には、割りピンでまとめてできあがり。ベースとなるフォーマットづくりをするので、もし目的地がまだ決まっていなくてもOK。旅の準備を最大限に楽しみながら、旅のあとに思い出として残る1冊を提案します。

ゴールデンウィーク、どこかへ旅したいなと考えている方にぴったり。当日は「ことりっぷ」編集部の方もいらっしゃる予定。旅情報のプロフェッショナルに、プランニングのコツなど教えてもらえるかも!? お申し込み期限、間近です。気になる方は、いますぐ詳細をチェックしてみてくださいね。

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WORKSHOP 「旅のしおりをつくろう」
Date:2016年4月16日 10:30〜12:30 / 13:30〜15:30
Price:¥3.000(ドリンクと焼き菓子・材料費・お好きなことりっぷ1冊込み)
Place:iki ESPRESSO
Address:東京都江東区 常盤2-2-12
*詳細・お申し込みはWEB「ことりっぷ」をご覧ください。

▼ 詳細・お申し込みはこちら
http://co-trip.jp/article/54031/

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WORKSHOP:ワークショップ@千駄木のお知らせ

ワークショップのお知らせです。

4月13日の水曜日、東京・千駄木のCaplevilleさんにて、和綴じのノートブックをつくるワークショップをさせていただきます。Caplevilleさんは、レトロな一軒家のブックカフェ&写真館。海外のお客さまも多く、日本らしい空間でインターナショナルな空気が楽しめる、ちょっとユニークな場所です。

今回つくるのは、手のひらサイズの和綴じのノートブック。わたしが昔ながらの和綴じをはじめて体験したのは、イギリス・ロンドンでのことでした。イギリス人の先生の説明を聞きながら、和綴じというのは、製本の本場ヨーロッパでもリスペクトをもって愛されているんだなと感じました。

ふんわりと手にやわらかな仕上がり。今回は、和紙を表紙に、わら半紙を本文にして、つくります。表紙の和紙は、レトロな絵柄からモダンな図案まで、色とりどりのなかからお好みのものをお選びいただけます。つくり方を覚えれば、コピー用紙や画用紙などを自分で綴じられるようになりますよ。

旅のおともに、ひとこと日記に、贈りものにぴったりの1冊。はじめてでもつくりやすい、ちいさめサイズです。新しいことをはじめたくなる季節、昼下がりのものづくりの時間を過ごしてみませんか?

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WORKSHOP 「和綴じでつくる 手のひらノート」
Date:2016年4月13日 14:30〜17:00
Price:¥2.500(ドリンク・材料費込み)
Place:Capleville
Address:東京都文京区千駄木3−42−7
*お申し込みはCaplevilleさんまで直接お電話(03-5834-8500)にて、
 もしくはメール(capelville@gmail.com)をお送りください。

▼ Caplevilleさんはこちら
http://capleville.com

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NOTE:花曇りの島

小豆島、2日目です。

桜満開、春真っ盛り。くねくね道をドライブしてとあるお寺の奥の院へ。桜とともに島の屋並みとふたつの港を見渡すことができました。昨日はまぶしいほどの青空でしたが、今日は曇り空。これぞまさに花曇り。しっとり美しい眺めでした。島の余韻を噛み締めながら、帰路の新幹線に揺られています。からだのなかにようやく浸透しかけた島時間を失ってしまうのが惜しくって、あの景色を思い出しています。

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NOTE:船の翼

香川・小豆島に来ています。

生まれてはじめての小豆島。高松からフェリーに揺られて到着しました。デッキから見上げた空には、飛行機雲。穏やかな水面を眺めているうちに、時間の流れがちょっとずつ変わっていくような気がします。旅ごころに翼が生えてどこまでもくつろいでしまいそうですが、だめだめ、今回はお仕事なのです。気持ちをきゅきゅっと引き締めて、無事1日を終えました。

それにしても、出会う方々、みーんなあったかくて親切でした。タクシーの運転手さんたちは、ほがらかで、にこやかで、話し好きだけど控えめで。小豆島で唯一の酒蔵、森國酒造さんが営むカフェでの晩ごはんは、やさしさに満ちていて。もうすっかり小豆島が大好きになりました。

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