NOTE:一瞬のちの現在

ひさびさに映画を観ました。

南米・チリのドキュメンタリー『光のノスタルジア』。宇宙を見つめる天文学者と、歴史をひもとく考古学者と、独裁政権下でいのちを落とした家族の骨を掘り起こす遺族……その三者が交差する場所、アタカマ砂漠が舞台です。

星々のいとなみと、地球のいとなみと、人間のいとなみ。それらは、スケールがまったく違うようで、同じ摂理のもとにまわっているのかもしれません。現在は、とらえた瞬間に過去になる。そうやって積み重なった果てしない過去のなかで、現在はあまりに儚い。儚いけれど、その現在を過去へと押し流していくことのみが、次の現在をつくる……。わたしに受けとめられたのは、ここまでです。現在を過去へと押し流すのは、ときに残酷で、ときに無責任で、自分の無力を痛感することでもあります。でも、それが生きるもののなすべきことなのでしょうか。ことばで考えるとこんがらがってしまいますが、感覚的になら、もう少しすんなり理解できそうな気もします。

いつもはもっぱら活字派ですが、映像もいいものですね。本の街・神保町の中心にある映画館にて、これからは、たまには映画を観ようと思いました。

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AYA NAGAOKA
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