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NOTE:素材がちぐはぐだったとき

数日前に買ったこのタッセル、ちょっと違いました。

この「ちょっと違った」というのは、思っていたように使いこなせなかった……という意味。タッセルにはなんの罪もありません。

あるコラージュ作品をつくっていて、「ここにピンクのタッセルをつけたいな」と思ったわけです。で、いそいそと専門店まででかけ、わたしにしては奮発して買ってきました。うちに戻って作品に置いてみたら、なんか違う……。色もなんとなく馴染まないし、質感がちぐはぐだし、確認したはずのサイズも微妙。というわけで、結局、制作中の作品に使うのはやめておきました。

製本やコラージュをしていると、こういうことがよくあります。あれこれ想像をめぐらせても、素材の組み合わせはやっぱり実際にやってみるまでわかりません。それがおもしろいところでもあるのですが、こうして散財するはめになる場合も(そこまで高価じゃないですけどね)。お店まで作品をもっていけばいいのですが、大きめの作品のときなどは気がひけちゃって。

こんなとき、以前は「んもー」となっていたのですが、最近はあんまりキリキリしなくなってきました。というのも、そうやって使わずにとっておいた素材はみんな、そのうちそれなりの出番がくることがわかってきたから。本当に思わぬときに、ときには数年後に、「あぁ、このときのためにあったんだなぁ」という瞬間がくるのです。ついこないだも、2年前に買った紙がいまごろ役に立ったりして。

シンプルなフォルムに、きれいなピンク。このタッセルは、いつ、どんなふうに出番を迎えるのか。いまはまだわたしにもぜんぜん予想がつきませんが、きっと、ここにこうして綴ったことすらすっかり忘れたころなのでしょう。

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AYA NAGAOKA
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